みなさんこんにちは。
今回は、無花果(いちじく)についてまとめていきたいと思います。
無花果はクワ科イチジク属落葉広葉樹の小高木の植物で、日本では樹高3~5mまで生長し、糖度の高い果実がなります。
寒冷地では鉢植え栽培がおすすめで、1本の木で受粉でき、植え付けから2~4年で実を付けます。
今回は、無花果(いちじく)についてのポイント、
以上15個の点についてお伝えします。
まずは無花果(いちじく)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
無花果(いちじく)の育て方(栽培方法)は?仕立て方はどうするの?剪定と挿し木は同時にするといいの?
無花果は比較的初心者の方でも育てやすい果樹類で、風当たりの少ない場所を好みます。
無花果は葉が大きいので、風が強すぎると葉が損傷してしまうので、風対策が必要です。
無花果は収穫がしやすいように、メインの枝を低い位置に張らせる樹高に仕立てることが必要です。
まんべんなく日が当たり、手の届く範囲での収穫が可能な「杯状仕立て」か、主枝を2本左右に横に伸ばす「一文字仕立て」に仕立てます。
無花果は2月中旬~3月挿し木ができますが、12~2月に剪定した枝を使うとよいでしょう。
緑や黄色が濃い枝は栄養不足な可能性があるので避け、細すぎず元気な枝を選びましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、無花果(いちじく)が好む環境についてお伝えします!
無花果(いちじく)の育て方!環境はどうする?日当たりはどうする?日陰でも育つの?苦土石灰は必要なの?
無花果は暖かく、日当たりのよい場所を好み、生育適温は15〜30度℃です。
暖地向けの果樹で栽培適地は関東地方以西ですが、品種によっては耐寒性があり、蓬莱柿など寒い地域でも栽培できるものもあります。
38℃以上になると生長が鈍り、皮が固くなるなどの障害が起きるので、真夏の直射日光が強い場合は日よけをしましょう。
花つきが悪くなるので、日陰は避け、日当たりのよい場所で管理します。
弱アルカリ性から中性の土壌を好むため、酸性土壌の場合は苦土石灰で中和させることが必要です。
無花果は、果実の生育期に雨に濡れると果実が破裂してしまうので、果実が熟れ始めたら雨をよける工夫をしましょう。
次は、無花果(いちじく)に適した用土についてお伝えします!
無花果(いちじく)を育てる際の適した用土は何?
無花果は、水はけと保水性が良い、肥よくな土壌を好みます。
鉢で栽培する場合は、赤玉土:鹿沼土:腐葉土:砂を3:3:3:1に混ぜた土、花と野菜用の培養土7割に赤玉3割を混ぜた土を使用します。
次は、無花果(いちじく)に必要な肥料についてお伝えします!
無花果(いちじく)の育て方!肥料はどうする?有機肥料や追肥は必要なの?
無花果は生長のために肥料が多く必要なので、肥料切れしないよう、定期的に与えましょう。
鉢植え、地植え共に植え付け時にたっぷりと堆肥や有機肥料などを混ぜ込みます。
無花果は3~10月の間は、1~2ヶ月に1回油かすなど有機肥料または化成肥料の追肥を行います。
根元近くにではなく株の周囲30cmのところに、深さ10cm程度の穴を数カ所掘って肥料を埋め入れる方法がおすすめです。
では次は、無花果(いちじく)の水やりポイントについてお伝えします!
無花果(いちじく)を育てる際の水の量はどうする?
無花果は乾燥気味の方が良く育ちますが、水切れに弱く水分が不足すると果実が割れてしまうことがあるので、特に夏場は注意が必要です。
水分蒸散量が多いので、真夏はワラなどでマルチングをして乾燥を防ぐのもよいでしょう。
地植えの場合は降雨に任せますが、夏場に乾燥が続く場合は水を与えます。
鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いているようであれば、鉢底から水が流れ出るようにたっぷり与えてください。
以上で基本的な無花果(いちじく)の育て方については終わりです。
次は無花果(いちじく)の写真(画像)をお見せします!
無花果(いちじく)の画像(写真)!花や葉っぱや樹形の特徴は?栄養やカロリーはどれくらいあるの?
無花果の花は、6~10月に「花のう」と言われる緑色の実の中に、外に見えない形状で咲きます。
花のうは、卵を逆さにしたような袋状の球形で、厚い肉質の壁に囲まれた花のうの内面に無数の花(小果)をつけます。
花から果実に変わると、花のうは赤みを帯びはじめ、「花のう」が成熟して「果のう」にが変わったものを食用にしています。
葉は大型の20~30cmで、3~5裂する手のような形で、葉の裏は荒い毛が密生します。
葉は互い違いに生え、葉や茎を切ると白乳汁が出て、触るとかぶれる場合もあります。
無花果は「不老長寿の果物」と呼ばれ、食物繊維(ペクチン)・鉄分・カリウム・カルシウム・ポリフェノール・カロテン・ビタミンなどが豊富です。
100g中カロリーは54kcalです。
次に、無花果(いちじく)の旬の時期や収穫時期はいつ頃なのか、生産地や原産地はどこかについてお伝えします。
無花果(いちじく)の旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?
無花果は品種によって収穫時期が変わり、春から初夏に実を付ける品種(夏果)と、秋に実を付ける品種(秋果)があります。
夏果と呼ばれる品種は6~7月収穫、秋果と呼ばれる品種は8月以降の収穫です。
夏果は梅雨と収穫時期が重なり実が傷みやすいため、初心者は秋果か夏秋兼用種の品種の中から選ぶとよいでしょう。
無花果を植えつけから収穫までに、2~3年かかります。
収穫時期は色つやが出てきて果実の先端が割れてきたときで、株の下から上に向かって熟していくのを順番につけ根から切り取って収穫してください。
無花果はアラビア半島南部、地中海沿岸地方が原産地で、生産地はエジプト・トルコ・イランです。
それでは次に、無花果(いちじく)の値段や販売価格はいくらぐらいなのか、ドライフルーツとして売られているのかについてお伝えします。
無花果(いちじく)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ドライフルーツとして売られているの?
無花果の苗木は、ネットで1,000円~販売されています。
無花果は生食の他、ジャムなどの加工用やドライフルーツとしても販売されており、ドライフルーツはネットで600円~販売されています。
次は、無花果(いちじく)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方、間隔はどうするかについてお伝えします。
無花果(いちじく)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?間隔はどうする?
無花果の植え付け・植え替えは3月が適期で、鉢植えの場合は2年に1回、土の栄養分がなくならないよう植え替えます。
地植えする場合は植え付ける根より2倍程の大きさの穴を掘り、用土と肥料を適量混合したものを穴の深さの半分程度埋め戻します。
苗木の根を崩して根を広げて苗木を植えたら、支柱を立ててからたっぷりと水やりをします。
植替えの場合は、鉢から取り出した株の根を良く切れるハサミで1/3程カットし、根をほぐして用土に植え替え水をたっぷり与えます。
次は、無花果(いちじく)の水耕栽培や鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントについてお伝えします。
無花果(いちじく)の水耕栽培や鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
無花果の水耕栽培は、剪定をした後の挿し木の保存を兼ねた水挿しとしてもおすすめです。
コップやペットボトルの水に挿して毎日水を変えながら管理し、発根が確認できれば液体肥料の500倍希釈で育てます。
水耕栽培をした枝を、挿し木の適期になったら用土に植え付けも可能です。
無花果は根の発育が旺盛なので、鉢植えにする場合は8号以上の鉢に植え付けましょう。
地植えの場合は、樹形づくりがしやすくなるので植え付け時に苗木の樹高が50cm以上あれば、主幹を地面から50cmの高さで切ります。
鉢植えの場合は、植え付け時に苗木が樹高30cm以上あれば、地面から30cmのところで切りましょう。
果実の中心の赤いところにストローなどで植物油を1~2滴指すと成熟が促進され、通常より1週間~10日早く収穫できます(オイリング)。
それでは、無花果(いちじく)の強剪定(切り戻しや間引きや摘心とも)の時期とやり方についてお伝えします。
無花果(いちじく)の強剪定(切り戻しや間引きや摘心とも)の時期とやり方は?
無花果の剪定適期は12~2月で、秋果と夏果によって剪定方法に違いがあります。
秋果はその年の春から伸びた枝(新枝)に実をつけるので、前年枝をすべて枝元から2~3芽残して切り戻します。
夏果は2年目の枝(2年枝)の先に実をつけ、枝一本5~8芽を残し、枝を切り詰めます。
込み合った枝や徒長した枝は間引き、1m以上に伸びた枝は3分の1ほどに切り戻してコンパクトな樹形にします。
無花果は5月中旬以降、伸び続ける新梢は先端の新芽を摘み取る「摘心」を行い、またわき芽を摘み取る「芽かき」が必要です。
芽かきは着果を確認してから、新梢と新梢の間を20~30cm程度のスペースが確保できるように摘み取ります。
摘果は十分に生長した木については必要ありませんが、新梢の発生が少なくよく伸びた枝に実がたくさんつく場合は、1枝あたり8~10果にします。
次に、無花果(いちじく)の増やし方、挿し木や株分けや種まき時期と種まきのポイント、失敗しないためのポイントについてお伝えします。
無花果(いちじく)の増やし方!挿し木や株分けや種まき時期と種まきのポイントは?失敗しないためのポイントは?
無花果の挿し木の適期は、2~3月頃が適期で、寒い地域では3月中下旬~4月上旬頃に作業することをおすすめします。
枯れていない丈夫な枝を選び、15~20cmほどの長さで2~3節切り取り、切り口を斜めにカットして水に2~3時間浸けておきます。
大きな鉢に赤玉土(小粒)など清潔な土を入れて挿し木を挿し、発芽するまで日陰で土が乾かないよう水やりします。
日本に出回っているイチジクの実の中にある種は受粉していないため、種を植えても発芽はしません。
株分けは、無花果の根の土を落とし水で洗い、発根している根茎(地下茎)を切り分けてそれぞれ植え付けます。
次は、無花果(いちじく)のかかりうる病気や害虫の対策方法、カミキリムシやモザイク病に注意についてお伝えします。
無花果(いちじく)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?カミキリムシやモザイク病に注意?
無花果は比較的病害虫に強い果樹ですが、日ごろから早期発見ができるように葉や枝が密集しないよう剪定しておくことが大切です。
カミキリムシは枝や木全体を枯れさせることもあるので、対策が必要です。
カミキリムシの幼虫が枝や幹の中に入って中を食べるので、4月以降無花果に穴が開いていないか確認します。
また株元に木くずのようなものがあった場合は、カミキリムシの幼虫の糞なので、駆除が必要です。
近くの枝や幹に穴の中へ3~4日ごとに2~3回殺虫剤を散布し、被害が大きければ枝ごと取り除きます。
無花果はウイルスが原因でモザイク病を発症し、感染すると葉が落ちたり、モザイク症状が現れて果実に奇形などが生じたりします。
薬剤などはなく、感染した場合はほかの木にも伝染するため広がらないように、除去する必要があります。
次は、無花果(いちじく)の花が咲かない原因や実がならない原因と対策方法についてお伝えします。
無花果(いちじく)の花が咲かない原因や実がならない原因と対策方法は?
無花果は実がなるまでには2〜3年かかりますが、それ以降の場合は日照不足や肥料不足、水切れが考えられます。
通常日本にはメスの木しかなく受粉しなくても実を熟しますが、受粉が必要な品種を育てている場合は実が付きません。
剪定失敗によっても花が咲きませんが、正しい剪定を行っているのに花芽がつきづらい場合は、発芽1ヶ月前の3月に刃物で芽の上部に切れ込みを入れます。
カミキリムシの被害にあった場合も、花や実が付かない場合がありますので、適切な対処を行いましょう。
次に、無花果(いちじく)が枯れる(枯れた)原因と対策方法についてお伝えします。
無花果(いちじく)が枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
無花果は耐寒性があまりなく温暖地向きの果樹なので、冬季に枯れることがあります。
若い苗や鉢植えの場合は被害を受けやすいので、地植えの場合は根元にマルチングなどの防寒対策、鉢植えの場合冬季は室内での管理にします。
また乾燥に弱く、水切れの場合にも枯れますので、長期間降雨がない場合は水をたっぷり与えましょう。
前述のとおりカミキリムシの被害を受けても枯れますので、適切に対処しましょう。
それでは次に、無花果(いちじく)の冬越しのやり方、耐寒性はあるのかについてお伝えします。
無花果(いちじく)の冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?
無花果は耐寒性があまりなく、10℃以下の環境になると枯れてしまうことがあります。
寒冷地で地植えする場合は、防風対策や、土を保温するために敷きワラやマルチングなど寒さ対策をしましょう。
鉢植えの場合は、室内に移動させるのがおすすめで、暖房の風が当たらず日当たりを確保できる場所で管理しましょう。
次は、無花果(いちじく)に似ている植物はなにか、ザクロやアケビやデーツとの違いはなにかについてお伝えします。
無花果(いちじく)に似ている植物はなに?ザクロやアケビやデーツとの違いはなに?
無花果に似た植物に、無花果と同じクワ科イチジク属の「イヌビワ」があります。
ザクロはイラン原産のザクロ科の落葉小高木で4~7mの木で、無花果に似た酸味が強い実がなり、果実に透明な赤いつぶつぶの中に小さな種があります。
アケビは日本に自生するアケビ科アケビ属の果物で、長さ10cm前後程度の中心が割れたような紫色の果実を付けます。
デーツは別名「ナツメヤシ」といいヤシ科の果実で、北アフリカから中東を原産地とし、果実は長楕円球型です。
デーツは無花果と同じよくドライフルーツに加工されていて、食感がねっとりしていて甘く「天然のキャンディー」と呼ばれます。
次は、無花果(いちじく)の花言葉や漢字や英語名、名前の由来や漢字の由来、風水との関係性についてお伝えします。
無花果(いちじく)の花言葉や漢字や英語名はなに?名前の由来や漢字の由来は?風水との関係性も!
無花果の花言葉は「子宝に恵まれる」「実りある恋」「裕福」「多産」「証明」「庇護」です。
無花果の漢字「無花果」は花が見えないことが由来で、英語名「Fig tree」、学名「Ficus carica」です。
無花果の名前の由来は、一ヶ月間実がなっていることや果実が一つずつ熟すことから「一熟」と呼ばれるようになった、中国名の「映日果」から名前がついたという説などあります。
無花果は風水的に、「家の前に植えると病人が絶えない」「子孫が途絶える」などあまりいい意味を持っていません。
最後に、無花果(いちじく)の種類や品種は何があるのか、新品種や大きい品種や皮ごと食べれる種類はどれかについてお伝えします。
無花果(いちじく)の種類や品種は何があるの?新品種や大きい品種や皮ごと食べれる種類はどれ?
無花果には収穫時期や味、形などが異なる200品種以上の種類があります。
「とよみつひめ」は福岡県が開発した新品種で、糖度が17度以上で甘く後味はさっぱりしていて、皮が薄いので丸ごと食べられることが特徴です。
とよみつひめは夏秋兼用種の品種なので、10月下旬頃まで収穫でき、果汁が多く味がよいことで有名な品種です。
桝井ドーフィン国内で無花果の約8割を占め、初心者の方でも栽培しやすく、その夏果は大きい品種です。
ホワイトゼノアは夏果専用種で果皮は黄緑色なことが特徴で、果肉はしっかりしていて皮ごと食べられる品種です。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
無花果(いちじく)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは15個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①無花果(いちじく)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
無花果は比較的初心者の方でも育てやすい果樹類で、風当たりの少ない場所を好みます。
無花果は収穫がしやすいように、「杯状仕立て」か、「一文字仕立て」に仕立て、剪定した枝を挿し木にしましょう。
花つきが悪くなるので、日陰は避け、日当たりのよい場所で管理し、苦土石灰を使用します。
水はけと保水性が良い肥よくな土壌を好み、赤玉土:鹿沼土:腐葉土:砂を3:3:3:1の土、野菜用の培養土7割に赤玉3割を混ぜた土を使用します。
植え付け時にたっぷりと堆肥や有機肥料などを混ぜ込みます。3~10月の間は、1~2ヶ月に1回油かすなど有機肥料または化成肥料の追肥を行います。
地植えの場合は降雨に任せ、乾燥時・鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いているようであれば、たっぷり与えてください。
②無花果(いちじく)の画像(写真)!花や葉っぱや樹形の特徴は?栄養やカロリーはどれくらいあるの?
無花果は、卵を逆さにしたような緑色の袋状の球形の「花のう」の内面に無数の花(小果)をつけます。
葉は大型の20~30cmで、3裂または5裂する手のような形で、葉の裏は荒い毛が密生します。
無花果は食物繊維(ペクチン)・鉄分・カリウム・カルシウム・ポリフェノール・カロテン・ビタミンなどが豊富で、100g中カロリーは54kcalです。
③無花果(いちじく)の旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?
無花果は品種によって収穫時期が変わり、春から初夏に実を付ける品種(夏果)と、秋に実を付ける品種(秋果)があります。
夏果と呼ばれる品種は6~7月収穫、秋果と呼ばれる品種は8月以降の収穫です。
無花果はアラビア半島南部、地中海沿岸地方が原産地で、生産地はエジプト・トルコ・イランです。
④無花果(いちじく)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ドライフルーツとして売られているの?
無花果の苗木は、ネットで1,000円~販売されて、ドライフルーツとして販売されています。
⑤無花果(いちじく)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?間隔はどうする?
無花果の植え付け・植え替えは3月が適期で、鉢植えの場合は2年に1回、植え替えます。
苗木の根を崩して根を広げて苗木を植えたら、支柱を立ててからたっぷりと水やりをします。
植替えの場合は、鉢から取り出した株の根を良く切れるハサミで1/3程カットし、根をほぐして用土に植え替え水をたっぷり与えます。
⑥無花果(いちじく)の水耕栽培や鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
無花果の水耕栽培は、剪定をした後の挿し木の保存を兼ねた水挿しとしてもおすすめです。
無花果は根の発育が旺盛なので、鉢植えにする場合は8号以上の鉢に植え付けましょう。
果実の中心の赤いところにストローなどで植物油を1~2滴指すと成熟が促進され、通常より1週間~10日早く収穫できます(オイリング)。
⑦無花果(いちじく)の強剪定(切り戻しや間引きや摘心とも)の時期とやり方は?
無花果の剪定適期は12~2月で、秋果は前年枝をすべて枝元から2~3芽残して切り戻します。
夏果は2年目の枝(2年枝)の先に実をつけ、枝一本5~8芽を残し、枝を切り詰めます。
無花果は5月中旬以降、伸び続ける新梢は先端の新芽を摘み取る「摘心」を行い、またわき芽を摘み取る「芽かき」が必要です。
⑧無花果(いちじく)の増やし方!挿し木や株分けや種まき時期と種まきのポイントは?失敗しないためのポイントは?
無花果の挿し木の適期は2~3月頃が適期で、15~20cmほどの長さで2~3節切り取り、切り口を斜めにカットして水に2~3時間浸けておきます。
大きな鉢に赤玉土(小粒)など清潔な土を入れて挿し木を挿し、発芽するまで日陰で土が乾かないよう水やりします。
種まきはできず、株分けは無花果の根の土を落とし水で洗い、発根している根茎(地下茎)を切り分けてそれぞれ植え付けます。
⑨無花果(いちじく)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?カミキリムシやモザイク病に注意?
カミキリムシは枝や木全体を枯れさせることもあるので、穴が開いていないかなどを確認し、駆除しましょう。
無花果はウイルスが原因でモザイク病を発症し、感染した場合はほかの木にも伝染するため広がらないように、除去する必要があります。
⑩無花果(いちじく)の花が咲かない原因や実がならない原因と対策方法は?
無花果は日照不足や肥料不足・水切れ・害虫被害のため、花や実が付かない場合があります。
正しい剪定を行っているのに花芽がつきづらい場合は、発芽1ヶ月前の3月に刃物で芽の上部に切れ込みを入れます。
カミキリムシの被害にあった場合も、花や実が付かない場合がありますので、適切な対処を行いましょう。
⑪無花果(いちじく)が枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
無花果は冬の寒さが原因でがれる場合があり、地植えの場合は根元のマルチングなどの防寒対策、鉢植えの場合冬季は室内での管理にします。
また乾燥に弱く、水切れの場合にも枯れますので、長期間降雨がない場合水をたっぷり与えましょう。
⑫無花果(いちじく)の冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?
無花果は耐寒性があまりなく、地植えの場合はマルチング、鉢植えは冬になったら室内で管理します。
⑬無花果(いちじく)に似ている植物はなに?ザクロやアケビやデーツとの違いはなに?
無花果に似た植物に、無花果と同じクワ科イチジク属の「イヌビワ」があります。
ザクロは無花果に似た酸味が強い実がなり、果実に透明な赤いつぶつぶの中に小さな種があります。
アケビは日本に自生するアケビ科アケビ属の果物で、長さ10cm前後程度の中心が割れたような紫色の果実を付けます。
デーツは別名「ナツメヤシ」といいヤシ科の長楕円球型果実で、食感がねっとりしていて甘く「天然のキャンディー」と呼ばれます。
⑭無花果(いちじく)の花言葉や漢字や英語名はなに?名前の由来や漢字の由来は?風水との関係性も!
無花果の花言葉は「子宝に恵まれる」「実りある恋」「裕福」「多産」「証明」「庇護」で、漢字は花が見えないことから「無花果」、英語名「Fig tree」です。
無花果の名前の由来は、一ヶ月間実がなっていることや果実が一つずつ熟すことから「一熟」と呼ばれるようになった、中国名の「映日果」から名前がついたという説などあります。
無花果は風水的に、「家の前に植えると病人が絶えない」「子孫が途絶える」などあまりいい意味を持っていません。
⑮無花果(いちじく)の種類や品種は何があるの?新品種や大きい品種や皮ごと食べれる種類はどれ?
無花果には200品種以上の種類があり、皮も食べられる「とよみつひめ」は福岡県が開発した甘い新品種です。
桝井ドーフィン国内で無花果の約8割を占め、初心者の方でも栽培しやすく、その夏果は大きい品種です。
ホワイトゼノアは夏果専用種で果皮は黄緑色なことが特徴で、果肉はしっかりしていて皮ごと食べられる品種です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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