【ウォータークローバーのまとめ!】育て方(株分けや手入れ)と花言葉等12個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、ウォータークローバーについてまとめていきたいと思います。

 

ウォータークローバーは水田で見かける稲のように、茎の下部とその根は水中に、大部分の茎と葉は水面から表出する「抽水植物」です。

昨今のアクアリウム・メダカブームなどにより、ビオトープなどに多用され、その知名度が非常に高まりました。

 

今回は、ウォータークローバーについてのポイント、

①ウォータークローバーの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②ウォータークローバーの画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?
③ウォータークローバーの開花時期や季節はいつ頃なの?
④ウォータークローバーの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤ウォータークローバーの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥ウォータークローバーの鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントは?水深はどれくらいがいいの?伸びすぎる際のトリミング(手入れ)のやり方は?
⑦ウォータークローバーの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
⑧ウォータークローバーの増やし方!株分けや挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?
⑨ウォータークローバーが枯れる(枯れた)原因や根腐れの原因と対策方法は?
⑩ウォータークローバーの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?温度設定はどうする?
⑪ウォータークローバーの花言葉や学名や英語名はなに?
⑫ウォータークローバーの種類や品種は何があるの?ムチカやヨーロピアンなど!デンジソウとの違いはなに?

 

以上12個の点についてお伝えします。

まずはウォータークローバーの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

ウォータークローバーの育て方(栽培方法)は?室内で育てることはできるの?

 

ウォータークローバーは室内で問題なく育てることができます。

 

他の植物と根本的に異なるのは、ウォータークローバーを育成する“容器”そのものです。

抽水植物であり水草のように根を水中内の底土に張り巡らせるので、水槽や金魚鉢…プラ舟や発泡スチロールなど、水を漏らさない容器が必須です。

 

また日の光を強く好むので、日照量の多い場所に置いてあげましょう。

ウォータークローバーは例外的に直射日光下でも問題なく育ちます。

 

気をつけたいのは水温の上昇により、プランクトンやバクテリアが死滅し、水が腐ってしまうことです。

 

真夏は特に注意を要し、小さな容器に植え付けている場合は水温が40℃を超える場合もザラです。

室内育成の場合は最高でも30℃を下回る水温で育ててあげてください。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、ウォータークローバーが好む環境についてお伝えします!

 

ウォータークローバーの育て方!環境はどうする?日当たりはどうする?日陰でも大丈夫?

 

ウォータークローバーは日の光を強く好むので、日陰で育成すると溶けるように枯死してしまいます。

そのため一日中日の光が当たるような南側に置きつけてあげましょう。

 

直射日光下でもぐんぐんと育ちますが、根を張る水中内の用土や水そのものは日の光が当たると富栄養化が進み、微生物やプランクトンが豊富に発生します。

あまりに強い日差しに当て続けると、水温が急上昇しそれら生物群が死滅することにより、水が腐敗してしまいます。

当然ウォータークローバーもそのような環境では溶けるように枯死するので、根株がある水中は最高でも30℃を下回るようにしてください。

 

次は、ウォータークローバーに適した用土についてお伝えします!

 

ウォータークローバーを育てる際の適した用土(ソイル)は何?土なしで育てることはできるの?赤玉土がおすすめ?

 

ウォータークローバーの育成に最も適しているのが「水田の土」です。

ご近所に田んぼがある地域にお住まいの方は、育成前に少し失敬し、十分湿らせてから使用します。

 

都市部の方はそうもいかないでしょうから、代替品として『赤玉土』『荒木田土』などを園芸店等で購入してください。

この際もウォータークローバーを植え付ける前に、十分湿らすか水中につけ置きしておくと、すんなりと栽培に持ち込めます。

 

ウォータークローバーはその根から必須栄養素を取り込むため、土なしの浮草状態では長期間の育成は不可能です。

 

次は、ウォータークローバーに必要な肥料についてお伝えします!

 

ウォータークローバーの育て方!肥料はどうする?

 

ウォータークローバーには基本的に緩効性化成肥料を施します。

アクアリウム用品である「水草用肥料」も適しているでしょう。

 

用土が「荒木田土」もしくは「水田由来の土」の場合は、既にその中に十分過ぎる栄養が蓄えられているので、肥料は与えないでください。

肥料が必要なケースは「赤玉土」で栽培するケースのみとなります。

 

では次は、ウォータークローバーの水やりポイントについてお伝えします!

 

ウォータークローバーを育てる際の水の量はどうする?

 

ウォータークローバーに必要な水分量は、基本的に用土と根が水中にあれば育成可能となります。

 

しかし本来は水深がかなり深い場所にも自生しており、その茎も成長に応じ水生形態を取るので、初期苗でも第1節から2節目ほどは水中に入れておくべきです。

十分な水量がないと水質や水そのものが痛みやすく、ウォータークローバーにとり悪環境に傾きやすくなります。

その成長に応じて、順次水量を多くした方が安定して育成できることでしょう。

 

因みに野生種は完全水中葉として自生するケースもあるほどです。

 

以上で基本的なウォータークローバーの育て方については終わりです。

次はウォータークローバーの写真(画像)をお見せします!

 

ウォータークローバーの画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?

 

画像がウォータークローバーです。

 

ウォータークローバーは、四葉のクローバーで有名なシロツメクサとは全くの別種の植物です。

 

分類上はデンジソウ目デンジソウ科デンジソウ属の、多年生抽水植物であり“シダ植物”の仲間となります。

シダ植物は花をつけないので、このグループに属するウォータークローバーも花をつけることは一切ありません。

 

ウォータークローバーの種類は数多く存在しますが、一般に多く流通するウォータークローバー(正式名称;ウォータークローバー・ムチカ)の原産地はオーストラリアの広範囲に渡ります。

 

次に、ウォータークローバーの開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。

 

ウォータークローバーの開花時期や季節はいつ頃なの?

 

野性下のウォータークローバーの画像です。

 

前項で述べましたが、水生シダ植物であるウォータークローバーは花を咲かせることはなく、開花時期・季節等は存在しません。

 

ただウォータークローバーの葉は朝晩に、葉が閉じたり開いたりする「就眠運動」という行動を取ります。

この性質が若干ですが、開花のようにも見えるようです。

 

次に、ウォータークローバーの値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。

 

ウォータークローバーの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

ウォータークローバーはこの様なポット販売が多くなります。

 

ウォータークローバーは元々はアクアリウム用の水草として、大部分がペットショップ等で販売されていました。

 

ただ最近はビオトープ作成やメダカブームに乗り、園芸店やホームセンターなどでも良く取り扱われています。

苗用ポットなどに植え付けられ、水中に沈められた状態で販売されており、一株が約300〜700円ほどです。

 

因みに熱帯魚店などの水草コーナーでもよく見かけ、その単価は園芸店と同様の価格帯であり、500〜800円ほどになります。

 

次に、ウォータークローバーの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします。

 

ウォータークローバーの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

画像はウォータークローバーの胞子嚢です。

 

ウォータークローバーの植え付け・植え替え適期は、共に成長期前の3月から6月、季節は春から初夏にかけてです。

基本的には真夏と真冬を避ければ年間を通し、いつでも植え付け・植え替えが可能となります。

 

小さな鉢に用土を充填し一株ごとに植え付け、水槽やプラケース・ガラスケースなどに水を溜め、そこに鉢を沈めます。

この際根株は必ず水中に、そして水上葉を作るように水位を調整して、部位ごとの生息域を明確に作り上げてください。

鉢内で十分根を張るようでしたら、直接水槽などの中に用土を巻き、そこに植え付けることも可能です。

かなり繊細な作業になるので、ウォータークローバーの根株をピンセットなどで摘み、植え付けるとかなり楽になります。

 

ウォータークローバーの植え替えは鉢底から根が溢れ出ている、1~2年以上同じ箇所に植え付けている場合に行います。

 

ランナーと呼ばれる地下茎を伸ばし各株を増やすので、この時点で株分けも兼ねランナーを切り分けてしまいましょう。

その後は新しい用土に入れ替え、必要なら肥料を足し植え付け直してください。

 

次に、ウォータークローバーの鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントについてお伝えします。

 

ウォータークローバーの鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントは?水深はどれくらいがいいの?伸びすぎる際のトリミング(手入れ)のやり方は?

 

ウォータークローバーを鉢植えする際は、かなり成長速度が速い水草なので、2回りほど大きな鉢を予め用意します。

地下茎を用土内に伸ばし増えていく植物の上に、条件が整えば爆発的に増殖するので、頻繁な鉢の交換・地下茎の切り分けが必要です。

 

水を浸した容器での水耕栽培時は、ウォータークローバーの根株(鉢部分)は確実に水中に据え置きましょう。

水質安定のため、水の容積は多ければ多いほど安定した栽培が可能です。

 

地下茎以外のトリミングは、その茎や葉自体はかなり適当に行っても、全く問題ありません。

寧ろウォータークローバーは、その成長期の旺盛な繁殖力に対応しなければ、増えすぎて困ってしまうほどです。

冬を迎えたウォータークローバーは自然と茎と葉を消失し、根株のみの休眠状態を取るので、この時期のトリミングは不要となります。

 

次は、ウォータークローバーの寄せ植えに合う植物はなにがあるのかについてお伝えします。

 

ウォータークローバーの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?

 

ウォータークローバーを始めとする水草は、浮草・藻・有茎植物・無茎植物と多種多様です。

 

寄せ植えに合う水生植物は非常に数多く存在し、育て方次第でその組み合わせは膨大な数に上るでしょう。

そんな多くの水生植物の中でウォータークローバー同様育成し易く、寄せ植えに適した数種類をピックアップしてみました。

 

◎ トワダアシ

 

イネ科クサヨシ属に分類される「クサヨシ」を園芸用に改良した品種です。

クサヨシは葦に似ていますが別種であり、日本各地の湿地帯に群生する耐寒性多年草・山野草の仲間となります。

イネ科の植物らしく直立可能な固い茎を持つのがウォータークローバーと対照的で、寄せ植え時には互いの個性を潰しにくく、それぞれが際立ちます。

 

◎ シラサギカヤツリ

 

北アメリカ南部原産の湿地帯が原産地であり、その葉は縦長に伸長し非常に細く繊細になります。

この植物は多年草の上に、5〜10月の長期間開花期を迎え、名前の通り「白い鷺」のような花を咲かせます。

テーブルビオトープなどに近年多用されており、花自体はかなり小柄となります。

花周りの葉に似た形の「苞(ほう)」が真っ白に色づき色鮮やかなことから、寄せ植えのアクセントに最適です。

 

◎ ウォーターマッシュルーム

 

こちらも北アメリカ原産の水生植物で、完全水中葉として楽しむこともできます。

和名は「ウチワゼニクサ」別名「ウォーターコイン」とも呼ばれるセリ科の植物です。

名前のようなキノコ状の独特な葉が特徴的で、その草丈も低くウォータークローバーと互いに干渉することもありません。

この種もまた6〜10月にかけ開花期を迎え、地下茎から伸ばした花茎に、きれいな白い花を咲かせます。

 

◎ ウォーターバコパ

 

上記2種同様に北アメリカ原産種であり、ウォータークローバーと同じ「抽水植物」として自生する多年草です。

バコパの近縁種でもあり、草丈はかなり低く5〜10cmほどです。

ウォータークローバーなどに日の光を遮られない工夫が必要ですが、これまでご紹介した種類と比べ水面にマット状に繁茂し、寄せ植えの際は住み分けが可能となります。

この種も夏から秋にかけ非常に小柄な白花を茎先に無数に咲きつけ、寄せ植え時の底生面の見応えを増してくれます。

 

トワダアシ・シラサギカヤツリは園芸店で、ウォーターマッシュルーム・ウォーターバコパはペットショップの水草コーナーで頻繁に見かけることができます。

生息域やその特徴もウォータークロバーとの共通点が多く一度に育てやすいので、寄せ植え入門種としていかがでしょうか?

 

次は、ウォータークローバーの増やし方についてお伝えします。

 

ウォータークローバーの増やし方!株分けや挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?

 

ウォータークローバーはシダ植物の仲間なので種で増えることはありません。

シダ植物である本種は「成長点分岐による栄養繁殖(挿し木・株分けなど)」「胞子生殖」の2通りの増やし方ができますが、胞子から育てるのは至難の業です。

 

胞子を種に置き換えてウォータークローバーの増やし方をお伝えしますが、結論から言うと「胞子生殖」を意図的に行うのはほぼ不可能です。

 

その理由はまずウォータークローバーが胞子をつける“「胞子葉」の同定”と“「大胞子嚢・小胞子嚢」の確保”にあります。

胞子葉は大胞子嚢・小胞子嚢をつけることに特化する葉で、光合成等は一切行いませんが、外見から見分けることはできません。

ウォータークローバーを経年育成し大胞子嚢・小胞子嚢が自然発生しても、次の段階で大胞子嚢内の造精器・小胞子嚢内の造卵器をうまく受精させなくてはなりません。

これには多量の胞子嚢が必要となるので、胞子から増やすのはご家庭では諦めた方が良いでしょう。

 

その代わりウォータークローバーは株分け・挿し木では、いとも容易く増やすことが可能です。

 

株分けが最も容易で植え替えや根詰まりの際に、地下茎を切り取り、各株を再度小鉢に植え付けるだけです。

ウォータークローバーの成長期は盛んに地下茎を伸ばすので、増えすぎたら適宜株分けするスタイルで構いません。

 

ウォータークローバーを挿し木で増やす際の適期は5〜9月ごろです。

 

この場合もかなり簡単で、伸びた茎を数cm〜10cm程度に剪定し、既に使用している用土に差し入れてください。

成長力旺盛な本種は特別な処置をしなくても直ぐに用土内に発根し、独立した株として増やすことができるのです。

 

次は、ウォータークローバーが枯れる(枯れた)原因や根腐れの原因と対策方法についてお伝えします。

 

ウォータークローバーが枯れる(枯れた)原因や根腐れの原因と対策方法は?

 

ウォータークローバーは大変丈夫で枯れにくい抽水植物ですが、ごく稀に枯死することがあります。

その場合のほとんどが環境的な要因なので、ウォータークローバーの育成環境を再度洗い直しましょう。

 

ウォータークローバーが枯れたり根腐りする一番の理由は日照不足です。

 

元々熱帯魚飼育等のアクアリウム下でも強い蛍光灯・LEDライトの光を必要とする水草です。

そのため野外・屋内飼育共に、日の出から日没まで日の光が当たる場所に置きつけなければいけません。

直射日光でさえ好むので、光が足りないと呆気なく葉・茎→根の順に溶けるように枯れ果ててしまいます。

少しでも繁殖速度が落ちたら、日の光が良く当たる南側に移動してあげてください。

この際に水温が30℃前後になると、これもまた根腐れ・枯死の原因となるので、水温と光量がうまく釣り合う場所を選ぶようにします。

 

ウォータークローバーが根腐れを起こす際は、過剰な施肥と用土の劣化を疑いましょう。

 

元々ウォータークローバーは光合成主体の植物なので、本来は肥料が必要ないほどです。

過剰な肥料投与をすると、逆に根がダメージを負ってしまい「根腐れ」に繋がるので、極力肥料は少な目にするか?施さず様子を見るようにしてください。

 

また植え付け場所が水中ということもあり、大気中より腐敗菌等の悪玉菌が多数存在しています。

本来水質は池や沼程度の大容量な環境で初めて放置して安定するものであり、家庭での水耕栽培・小鉢はもちろん、ビオトープ・プラ舟等でも呆気なく悪い水に傾きます。

その様な汚染された水でウォータークローバーがまともに育つことはないので、少しでも異常が見られたら冠水を随時行って下さい。

 

次は、ウォータークローバーの冬越しのやり方についてお伝えします。

 

ウォータークローバーの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?温度設定はどうする?

 

ウォータークローバーは冬季に根株のみを残し枯れ果ててしまいます。

 

この際枯れたと勘違いし放棄してしまう方がいますが、休眠期に入っており水温が20℃を超えると再度発芽をします。

ウォータークローバーはその休眠期に成長を止めるという耐寒性は持ちますが、茎葉を生い茂らす類の耐寒性は持ち合わせていません。

 

ウォータークローバー育成の最適温度は約20〜28℃です。

 

休眠期の根株は水面が凍結しなければ死滅することはありませんが、万が一に備えて室内に取り込み、氷が張るような氷点下の気温を避けるようにしてください。

因みに屋内育成で常に水温・気温が20〜28℃ほどを保てる環境下ならば、休眠期を避け年間を通しウォータークローバーを楽しむことも可能です。

 

それでは、ウォータークローバーの花言葉や学名や英語名はなにかについてお伝えします!

 

ウォータークローバーの花言葉や学名や英語名はなに?

 

ウォータークローバーの花言葉は『幸運』です。

 

これはウォータークローバーの葉が、四葉のクローバーで有名なシロツメクサに似ている事から名付けられました。

通常3枚葉であるシロツメクサ、その中でも4枚葉の突然変異は「幸福」や「幸せ」を意味し、姿形が酷似する、ウォータークローバーに派生した訳です。

 

ウォータークローバーは和名を「田字草(デンジソウ)」そして学名は『Marsilea quadrifolia L.』と言い、英名は『Marsilea quadrifolia』『Water Clover』と呼ばれています。

 

最後に、ウォータークローバーの種類や品種は何があるのかをお伝えします!

 

ウォータークローバーの種類や品種は何があるの?ムチカやヨーロピアンなど!デンジソウとの違いはなに?

 

ウォータークローバーはシダ植物の仲間ですが、世界各国で人気の高い抽水植物であり、多くの種類と品種が存在します。

因みに国内に流通する「ウォータークローバー」表記の植物のほとんどが「ウォータークローバー・ムチカ」という種類です。

 

まずデンジソウとの違いですが、これはウォータークローバー・ムチカの和名であり、全くの同一種です。

 

漢字表記は『田字草』と書き、国内でもかつては在来植物として水田などの湿地帯付近でよく見られたことから、この名がついたとされています。

残念ながら国内在来種は環境省レッドリストの絶滅危惧(絶滅危惧II類)に指定されており、絶滅の危機に瀕しています。

 

ウォータークローバー・ムチカの代表品種が「ウォータークローバー・ヨーロピアン」であり、活動期・休眠期の差がなく、ムチカ同様に栽培が可能です。

以下にヨーロピアンを含む、国内に流通する主要品種をまとめてみましたので、ご覧になってください。

 

◎ ウォータークローバー・ヨーロピアン

 

休眠期・活動期、その他の好適環境もムチカと変わらず、同一の育て方が可能です。

ムチカと比べると草丈が低く横に広がる傾向を持ち、その水深のみ注意が必要となります。

 

デンジソウ科の同属同科種であり、オーストラリア全域に幅広く自生している抽水植物です。

4枚葉を持ちクローバ状に葉がつきますが、朝と晩にその葉が開閉する「就眠運動」という変わった特性を持ちます。

 

◎ クレナタ ウォータークローバー

 

休眠期を取らない常緑の多年生植物であり、アジアの熱帯域に自生しています。

国内では「ナンゴクデンジソウ」と呼ばれ、九州南部から沖縄諸島で見ることができます。

ただこちらもデンジソウと同じくレッドリスト入りしており、その状況はデンジソウより一段階危急な“絶滅危惧I B”に指定されています。

アジア大陸熱帯域に広く分布し、個人で育成できるものは輸入種に限られます。

 

英語名「Dwarf Four Leaf clover」のように、ウォータークローバーの仲間では最も小型種であり、葉は幅が1〜1.5cm程度にとどまります。

育成難易度は多種に比べ高く、熱帯性植物なので常に水温・気温を20〜28℃に維持する必要があります。

 

◎ フィリピン(ベトナム)ウォータークローバー

 

名前の通りフィリピンやベトナム等の東南アジア原産種です。

 

一つ一つの葉の間隔が大きく、大きく掌を広げたような、特徴的な葉の形状を取ります。

ウォータークローバー・ムチカ(ヨーロッパアン)の様な長茎種と、クレナタ ウォータークローバーの様な小型種との中間種であり、アクアリウムで多用される傾向があります。

かなりランダムに茎を伸長させ、頻繁なトリミングをしても形が崩れやすい植物です。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ウォータークローバーのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは12個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ウォータークローバーの育て方(環境、土、肥料、水やり)

ウォータークローバーは日の光を強く好むので、日陰で育成すると溶けるように枯死してしまいます。

そのため一日中日の光が当たるような南側に置きつけてあげましょう。

直射日光下でも問題なく育ちますが、水温は30℃を下回るようにしてください。

最も適した用土は「水田の土」であり、代替品として『赤玉土』『荒木田土』などを使います。

用土は植え付け前に十分湿らすか、水中につけ置きしておきましょう。

肥料は緩効性化成肥料・水草用肥料が適しています。

「荒木田土」「水田由来の土」は十分過ぎる栄養が蓄えられているので、肥料は与えないでください。

「赤玉土」で栽培する場合のみ必要です。

基本的に用土と根が水中にあれば育成可能となります。

初期苗でも茎の第1節から2節目ほどは水中に入れておくべきです。

成長に応じて、順次水量を多くした方が安定して育成できます。

 

②ウォータークローバーの画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?

シダ植物なので花をつけることはありません。

原産地はオーストラリア大陸全域です。

 

③ウォータークローバーの開花時期や季節はいつ頃なの?

ウォータークローバーはシダ植物の仲間であるため開花することはなく、開花時期・季節も存在しません。

 

④ウォータークローバーの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

園芸店で300〜700円、熱帯魚ショップ等で500〜800円ほどで販売されています。

 

⑤ウォータークローバーの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付け・植え替え適期は、共に3月から6月、季節は春から初夏にかけてです。

ただし真夏と真冬を避ければ、いつでも植え付け・植え替えは可能となります。

小鉢に用土を充填し一株ごとに植え付け、水槽やプラケース・ガラスケースなどに水を溜め、そこに鉢を沈めます。

この際根株は必ず水中に、そして水上葉を作るように水位を調整します。

直接水槽などに用土を巻き、そこに植え付けることも可能です。

植え替えは鉢底から根が溢れ出ている、2年以上同じ箇所に植え付けている場合に行います。

地下茎を伸ばし各株を増やすので、株分けも兼ね地下茎を切り分けましょう。

その後は新しい用土に入れ替え、必要なら肥料を足し植え付け直します。

 

⑥ウォータークローバーの鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントは?水深はどれくらいがいいの?伸びすぎる際のトリミング(手入れ)のやり方は?

鉢植えする際は、かなり成長速度が早いので、2回りほど大きな鉢を用意します。

条件が整えば爆発的に増殖するので、頻繁な鉢の交換・地下茎の切り分けは必須です。

水耕栽培時は根株(鉢部分)は確実に水中に据え置くようにします。

水質安定のため、水の容積は多目に傾けた方が良いでしょう。

茎や葉のトリミングは適当に行っても全く問題ありません。

冬季は休眠状態を取るので、トリミングは不要です。

 

⑦ウォータークローバーの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?

「トワダアシ」「シラサギカヤツリ」「ウォーターマッシュルーム」「ウォーターバコパ」の4種は、ウォータークロバーとの共通点が多く一度に育てやすいので、寄せ植え入門種として適しています。

 

⑧ウォータークローバーの増やし方!株分けや挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?

ウォータークローバーはシダ植物の仲間なので種で増えることはありません。

増やし方は「成長点分岐による栄養繁殖(挿し木・株分けなど)」「胞子生殖」の2通りありますが、胞子から育て上げるのはほぼ不可能です。

株分け・挿し木で容易に増やすことができるので、増やし方はこの一択となります。

株分けは植え替えや根詰まりの際に、地下茎を切り取り、各株を再度小鉢に植え付けるだけです。

成長期は盛んに地下茎を伸ばすので、増えすぎたら適宜株分けするスタイルで構いません。

挿し木で増やす際の適期は5〜9月ごろです。

伸びた茎を数cm〜10cm程度に剪定し、既に使用している用土に差し入れてください。

直ぐに用土内に発根し、増やすことができます。

 

⑨ウォータークローバーが枯れる(枯れた)原因や根腐れの原因と対策方法は?

枯死・根腐れ共に環境的な要因が大半を占めるので、育成環境を見直してください。

一番の理由は日照不足であり、光が足りないと呆気なく枯れ果ててしまいます。

日の光が良く当たる南側に移動してあげましょう。

この際に水温が30℃を超えると、根腐れ・枯死の原因となるので、水温と光量がうまく釣り合う場所を選ぶのがコツです。

過剰な施肥と用土の劣化も要因に上がります。

元々、光合成主体の植物なので、本来は肥料が必要ないほどです。

過剰な肥料投与のため根がダメージを負ってしまい「根腐れ」に繋がるので、極力肥料は少な目にするか?施さず様子を見るようにしましょう。

植え付け場所が水中ということもあり、大気中より腐敗菌等の悪玉菌が多数存在しています。

少しでも異常が見られたら冠水を随時行って下さい。

 

⑩ウォータークローバーの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?温度設定はどうする?

冬季には根株のみを残し枯れ果ててしまいます。

これはウォータークローバーの休眠期に当たり、水温20℃を超えると再度発芽をします。

その休眠期に成長を止めるという形の耐寒性は持ちますが、茎葉を生い茂らす類の耐寒性は皆無です。

育成の最適温度は約20〜28℃です。

休眠期の根株は水面が凍結しなければ死滅することはありませんが、室内に取り込み氷点下にさらさないよう保管します。

屋内育成で水温・気温が20〜28℃をキープできれば、年間を通しウォータークローバーを楽しむことも可能です。

 

⑪ウォータークローバーの花言葉や学名や英語名はなに?

ウォータークローバーの花言葉は『幸運』です。

その葉がシロツメクサに似ている事が花言葉の由来となりました。

学名は『Marsilea quadrifolia L.』と言い、英名は『Marsilea quadrifolia』『Water Clover』と呼ばれています。

 

⑫ウォータークローバーの種類や品種は何があるの?ムチカやヨーロピアンなど!デンジソウとの違いはなに?

国内外に多くの種類・品種が存在します。

流通するウォータークローバーのほとんどが「ウォータークローバー・ムチカ」という種類です。

デンジソウはウォータークローバー・ムチカの和名であり、全くの同一種です。

「ウォータークローバー・ヨーロピアン」「クレナタ ウォータークローバー」「フィリピン(ベトナム)ウォータークローバー」が流通する代表品種となります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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