みなさんこんにちは。
今回は、ウツボグサ(カコソウ)についてまとめていきたいと思います。
ウツボグサ(カコソウ)は、シソ科ウツボグサ属に属する多年草です。
日本を含むアジア、欧州、北米など広く分布しています。
日本では、北海道から九州の地域で自生しています。
その花穂は古くから生薬として重宝されてきました。
若葉や花びらは酢の物やてんぷら、サラダなどで食べることができるそうです。
ウツボグサ(カコソウ)は、シソ科の植物ですが、シソ科特有の香りはありません。
今回は、ウツボグサ(カコソウ)についてのポイント、
以上9個の点についてお伝えします。
まずはウツボグサ(カコソウ)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ウツボグサ(カコソウ)の育て方は?
ウツボグサ(カコソウ)は、明るい野山や、やや乾燥した場所を好みます。
野原や丘陵の道端に生えていることも多いです。
霧ヶ峰や木曽方面などの高山でも、群生しているのを見ることが出来ますよ。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ウツボグサ(カコソウ)が好む環境についてお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の育て方!環境はどうする?
ウツボグサ(カコソウ)は、耐寒性が強く、耐暑性はそれほど強くないと言われています。
育てる際には、風通しがよく、日当たりがよい場所で管理しましょう。
夏は強い日差しを避け、半日陰の環境におきましょう。
次は、ウツボグサ(カコソウ)に適した用土についてお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)を育てる際の適した用土は何?
ウツボグサ(カコソウ)を育てる際の用土は、特に選びません。
一般的な庭土や培養土で問題ないでしょう。
あるいは水はけが良くなるように、腐葉土やパーライトを混ぜると良いかもしれません。
赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土(バーク堆肥)3の割合で配合した用土も良いでしょう。
次は、ウツボグサ(カコソウ)に必要な肥料についてお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の育て方!肥料はどうする?
ウツボグサ(カコソウ)を育てる際の肥料は、特に必要ありません。
肥料を与えたい場合には、芽が出る前の春と花後の秋に緩効性肥料を置き肥したり、液肥を与えると良いでしょう。
肥料の与えすぎは、株が間延びしてしまうので注意しましょう。
では次は、ウツボグサ(カコソウ)の水やりポイントについてお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)を育てる際の水の量はどうする?
ウツボグサ(カコソウ)を育てる際の水やりは、地植えの場合は、植え付け後は降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりお水をあげましょう。
以上で基本的なウツボグサ(カコソウ)の育て方については終わりです。
次はウツボグサ(カコソウ)の写真をお見せします!
ウツボグサ(カコソウ)の画像(写真)!特徴は?
ウツボグサ(カコソウ)は、筒状で回りを毛でおおわれた、矢を入れて背負うかごの「靭(うつぼ)」に形がにていることから、ウツボグサという名がついたといわれています。
その名の通り、ウツボグサ(カコソウ)は、筒のような花穂と、花穂に密集して咲く青紫色の花が印象的な草花です。
草丈は、10~30cm程に成長します。
茎は断面が四角の形状で、地下茎を這わせて増えていきます。
5cm程の花穂には萼が整然と並び、松ぼっくりのようです。
唇型の青紫色の花は1.5~2cmです。
上唇の部分は平らな兜の形、下唇は三裂します。
三裂した下唇の真ん中の裂片のふちが細かく裂けています。
1~3cmの葉柄の先につく、長さ2~5cmの長楕円形の緑色の葉は、根生葉で対生します。
本当に特徴的な姿をしていますね。
花自体は2~3日で終わってしまうそうです。
もう少し長く咲いていてくれればと思いますが、短いからこその価値もあるかもしれませんね。
次に、ウツボグサ(カコソウ)の開花時期をお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?
ウツボグサ(カコソウ)の開花時期は、6~9月です。
花穂に密集する花は、花穂の下から上に向かって咲いていきます。
花はすぐ終わってしまいますが、花が終わった後も種を持った萼が濃褐色になり、花穂は残ります。
下の花が咲き始め上の花に到着するころには、初めに咲き始めた花は散ってしまっていることもあるそうです。
次は、ウツボグサ(カコソウ)の苗の植え付けのポイントをお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の苗の植え付けのポイントは?
ウツボグサ(カコソウ)の苗の植え付けは、3~5月が適期です。
花壇に植える場合には、20cm程の深さの穴を掘り、その3分の1の深さまで腐葉土(バーク堆肥)を入れ、庭土とよく合わせて植え付けます。
苗の間隔は20~30cm開けるようにしましょう。
鉢植えの場合は、60cmの標準プランターに3~4株植え付けるようにしましょう。
地植え・庭植えの場合は3年に1度、鉢植えの場合は毎年か2年に1回、2~3月か9~10月に植え替えをしましょう。
それでは次に、ウツボグサ(カコソウ)の種まき時期と種まきのポイントをお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の種まき時期と種まきのポイントは?
ウツボグサ(カコソウ)は、7~8月に花穂が茶色く枯れてタネが熟します。
花穂を切り取って数日乾燥させると、細かなタネを採取できます。
種を集め冷暗所で保管します。
保存しておいた種は、2月頃にまきましょう。
ウツボグサ(カコソウ)の種は、寒さを経験することで発芽します。
種をまく際は、覆土はなしか、もしくはごく薄く土をかけましょう。
水は霧吹きなどで与え、種が流れてしまわないように注意しましょう。
まいた種はその年には発芽しませんが、翌年芽を出し6月頃開花します。
次は、ウツボグサ(カコソウ)に似た花をお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)に似た花は何がある?
ウツボグサ(カコソウ)に似た花に、タテヤマウツボグサがあります。
タテヤマウツボグサは、日本固有種で、中部以北の高山に生息しています。
ウツボクサ(カコソウ)との違いは、ウツボグサが1-3cmの葉柄を持つのに対し、タテヤマウツボグサは葉柄がないか、あっても5mm以下とごく短いものという点です。
次に、ウツボグサ(カコソウ)の生薬や漢方としての薬効・効能をお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の生薬名は?生薬や漢方としての薬効・効能は?
ウツボグサ(カコソウ)は、古くから、生薬や漢方薬として重宝されてきました。
中国の古い医学書に(250年)、夏古草(カコソウ)の記載があります。
花穂を天日干ししたものを薬としていました。
花穂には、ウルソール酸(精油)・プルネリン(配糖体)・塩化カリウム(無機塩類)・タンニンなどが含まれています。
主に、利尿薬・うがい薬などとして使用していました。
日本では外用薬として、止血や治癒促進としても使用したようです。
また西洋では、「セルフヒール」として、肺病や胃腸薬として利用していました。
ウツボグサ(カコソウ)は、こんなにも沢山の効能がある万能薬なのですね。
次は、ウツボグサ(カコソウ)の花言葉をお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の花言葉はなに?
ウツボグサ(カコソウ)の花言葉は、「優しく癒す」「協調性」です。
「優しく癒す」は、薬として古くから親しまれていたこと、「協調性」は、整然と並ぶ萼を由来にしたのでしょうか。
それでは最後に、ウツボグサ(カコソウ)の種類や品種をお伝えします!
ウツボグサ(カコソウ)の種類や品種は何があるの?
ウツボグサ(カコソウ)の品種には、セイヨウウツボグサ、ミヤマウツボグサ、シロバナウツボグサなどがあります。
セイヨウウツボグサは、ウツボグサの基準亜種で、欧州から中央・西アジア、中国、北アフリカと広く分布しています。
やや小さめの白やピンクの花を咲かせます。
ミヤマウツボグサは、ウツボグサの変種で、花色が濃く、小型です。
日本の中部以北から、亜リューシャ列島、アラスカと広く分布しています。
シロバナウツボグサは、白い花を咲かせます。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ウツボグサ(カコソウ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ウツボグサ(カコソウ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
ウツボグサ(カコソウ)は、耐寒性が強く、耐暑性はそれほど強くないと言われています。
育てる際には、風通しがよく、日当たりがよい場所で管理しましょう。
夏は強い日差しを避け、半日陰の環境におきましょう。
用土は、特に選びません。
水やりは、地植えの場合は、植え付け後は降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりお水をあげましょう。
②ウツボグサ(カコソウ)の画像(写真)!特徴は?
ウツボグサ(カコソウ)は、筒のような花穂と、花穂に密集して咲く青紫色の花が印象的な草花です。
草丈は、10~30cm程に成長します。
茎は断面が四角の形状で、地下茎を這わせて増えていきます。
5cm程の花穂には萼が整然と並び、松ぼっくりのようです。
唇型をした青紫色の花は1.5~2cmで、上唇は平らな兜の形、下唇は三裂します。
三裂した下唇の真ん中の裂片のふちが細かく裂けています。
1~3cmの葉柄の先につく、長さ2~5cmの長楕円形の緑色の葉は、根生葉で対生します。
③ウツボグサ(カコソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?
ウツボグサ(カコソウ)の開花時期は、6~9月です。
花穂に密集する花は、花穂の下から上に向かって咲いていきます。
花はすぐ終わってしまいますが、花が終わった後も種を持った萼が濃褐色になり、花穂は残ります。
④ウツボグサ(カコソウ)の苗の植え付けのポイントは?
ウツボグサ(カコソウ)の苗の植え付けは、3~5月が適期です。
花壇に植える場合には、20cm程の深さの穴を掘り、その3分の1の深さまで腐葉土(バーク堆肥)を入れ、庭土とよく合わせて植え付けます。
苗の間隔は20~30cm開けるようにしましょう。
鉢植えの場合は、60cmの標準プランターに3~4株植え付けるようにしましょう。
地植え・庭植えの場合は3年に1度、鉢植えの場合は毎年か2年に1回、2~3月か9~10月に植え替えをしましょう。
⑤ウツボグサ(カコソウ)の種まき時期と種まきのポイントは?
ウツボグサ(カコソウ)は、7~8月に花穂が茶色く枯れてタネが熟します。
花穂を切り取って数日乾燥させると、細かなタネを採取できます。
種を集め冷暗所で保管します。
保存しておいた種は、2月頃にまきましょう。
ウツボグサ(カコソウ)の種は、寒さを経験することで発芽します。
種をまく際は、覆土はなしか、もしくはごく薄く土をかけましょう。
水は霧吹きなどで与え、種が流れてしまわないように注意しましょう。
まいた種はその年には発芽しませんが、翌年芽を出し6月頃開花します。
⑥ウツボグサ(カコソウ)に似た花は何がある?
ウツボグサ(カコソウ)に似た花に、タテヤマウツボグサがあります。
タテヤマウツボグサは、日本固有種で、中部以北の高山に生息しています。
ウツボクサ(カコソウ)との違いは、ウツボグサが1-3cmの葉柄を持つのに対し、タテヤマウツボグサは葉柄がないか、あっても5mm以下とごく短いものという点です。
⑦ウツボグサ(カコソウ)の生薬名は?生薬や漢方としての薬効・効能は?
ウツボグサ(カコソウ)は、古くから、生薬や漢方薬として重宝されてきました。
花穂には、ウルソール酸(精油)・プルネリン(配糖体)・塩化カリウム(無機塩類)・タンニンなどが含まれています。
主に、利尿薬・うがい薬などとして使用していました。
日本では外用薬として、止血や治癒促進としても使用したようです。
また西洋では、「セルフヒール」として、肺病や胃腸薬として利用していました。
⑧ウツボグサ(カコソウ)の花言葉はなに?
ウツボグサ(カコソウ)の花言葉は、「優しく癒す」「協調性」です。
⑨ウツボグサ(カコソウ)の種類や品種は何があるの?
ウツボグサ(カコソウ)の品種には、セイヨウウツボグサ、ミヤマウツボグサ、シロバナウツボグサなどがあります。
セイヨウウツボグサは、ウツボグサの基準亜種で、欧州から中央・西アジア、中国、北アフリカと広く分布しています。
やや小さめの白やピンクの花を咲かせます。
ミヤマウツボグサは、ウツボグサの変種で、花色が濃く、小型です。
日本の中部以北から、亜リューシャ列島、アラスカと広く分布しています。
シロバナウツボグサは、白い花を咲かせます。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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